キャベツの内包
年末年始は寒くなるという予報通り、底冷えのする日々を過ごす。そんな寒い日におすすめの食材がキャベツである。
キャベツは千切りにして鍋に放り込むと美味しくいただけるし、ざっくり切って回鍋肉にしてもよい。鍋は暖を取るのに最適の料理であるし、回鍋肉もスパイスを効かせれば体がポカポカしてくる。
と、やや強引にキャベツを連想させる導入となったのは↓の本を改めてペラペラとめくっていたからである。
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032499870 哲学はこんなふうに アンドレ・コント=スポンヴィル 著 木田元, 小須田健, コリーヌ・カンタン 訳
哲学的に意味をもたないタイプの不可知論者
以前読んだときに貼った付箋を頼りに流し読みをしていたわけだが、改めてすこし気になったところを引いてみると、第八章 無神論 (p123-124) より、神の存在に対するスタンスの一つとしての不可知論者に関して、その特徴を述べた部分で次のように語られる。
不可知論者とは、この選択を拒否するひとのことだ。[…] 不可知論とはいわば形而上学的中道主義であり、あるいは宗教的懐疑主義だ。不可知論者はいかなる立場にも立たない。彼は決着をつけない。[…] だからこそ、不可知論者は論理学者たちの言いかたを借りるなら、外延において獲得するものを内包において失うのだ。[…] 不可知論者が哲学的に意味をもつようになるのは、自分が知らないということをたんに肯定するにとどまらず、さらにさきまで進んで、この肯定だけで十分だと、もしくはこの肯定がそのほかのどんな態度よりもましなものだと肯定するばあいだけのことだ。
